銀砂糖師と青の公爵 シュガ-アップル・フェアリ-テイル

発売日 : 2010/08/01
爆発的大ヒット!! 三川みり×あきが紡ぐ、話題の新シリーズ続編が登場!
ハイランド王国の冬。聖なる特別職・銀砂糖師を目指す少女アンは、宿代にも事欠く貧乏っぷり。そんなとき、フィラックスの町を治めるアルバーン公爵が、望み通りの砂糖菓子を作った者に破格の報酬を出すと知り!?

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みんなのレビュー

  • ひめありす@灯れ松明の火
    2013/12/08
    家もなく職もなく、妖精との主従契約もなく。だけど夢の様な品評会の後に残った職人としての誇らしげな気持ちを、シンデレラの硝子の靴みたいに傍らに添えて。王子様の代わりに戦闘妖精とアイドル妖精が従って、アンの一年が始まります。前の巻でどう妖精は生まれるのか、という所に主題を置くとアルバーン侯爵もいつか、また。という気持ちになります。前巻で自分だけの砂糖細工の大切さに気が付き、今回は相手の気持ちに添わせる事を学んだアン。シャルとのやきもきを通じて技術だけじゃなく心の篤さ、みたいなものも成長し始めたのかも知れません
  • みちゃ
    2010/09/01
    第2弾・青の公爵!砂糖菓子職人としてアンは真摯に作品と依頼主に向き合っていて、誇り高い職人魂は凄くよかった。アンのシャルを思う気持ちの揺れもすごくよかった。作中で一番驚いたのは、シャルが「名前で呼ばれると、嬉しいから」と言うアンに軽く衝撃を受けていた事。そんな事にびっくりするシャルにこっちがびっくり。アンとシャルの気持ちの変化と、砂糖菓子職人としてのアンの行く末に注目!
  • りん
    2015/01/25
    ★★★★☆今回もいいお話でした。公爵切ないなぁ。一生懸命なアンと、妖精だから考え方も違うだろうけど不器用なシャルの関係がにやにやします。アンは自覚してるのね。砂糖菓子職人としても、依頼主の望みのものを完成させること貫く姿勢が良かったです。しかしジョナス達は出れば出るほどストレス溜まるわ。最初空白の期間があるようで、一冊飛ばしたのかと不安になっちゃいました。
  • 藤月はな(灯れ松明の火)
    2013/03/04
    図書館で借りたのですが初版でペーパーも封入されていてラッキーでした^^vアンのバレバレな言動や自分のアンへの気持ちにも気づかずに戸惑うシャルのずれた鈍さが可笑しいです(笑)妖精を統治するきっかけとなった御三家が潰し合いをしているのは人間ならではか。ピグマリオンのような奇跡は起こらなかった。それでも憤怒や絶望すらも拭い去れる思い出は例え、偶像であったとしても人の心の永遠の灯となる。誇り高き銀砂糖職人のアンに拍手と祝福を。しかし、ジョナスの磨きがかかる卑劣さとキャシーの男の趣味の悪さには呆れるしかない・・・・
  • さや
    2017/04/03
    ネタバレあり
    ★★★★★シリーズ第2巻。銀砂糖師を目指すアンは、アルバーン公爵が望み通りの銀砂糖を作った者に破格の報酬を出すと知り志願するがー…。人間と妖精。種族も違えば寿命も違う。数年で消滅して愛する人を残して逝くか、数百年生きて愛した人を想って生きるか。どちらも切ないし悲しい。いつも元気なミスリルも消滅の恐怖を胸に抱いてるんだとしたら悲しいな。あとがきを読んで「アンは妖精2人を養っているのか!」と気付いた。そりゃ貧乏旅になるよね。相変わらず糖度は低めだけど、自分の中に芽生えた感情に鈍感なシャルが微笑ましいから良し。