未遂同盟

発売日 : 2025/09/25
すべてを〈未遂〉で終わらせろ。新たな青春小説、目覚める!
「完全犯罪のやり方、教えて。バレない方法!」
『白鳥の湖を再生します』
「バレエじゃない! こぉ~のポンコツAI!」
『人の殺意を視ることができる』高校生・和十村写楽の周囲には、いずれ事件を起こす――かもしれない危険な『ぼっち』の少女たちがいた! 
誰に対しても塩対応で〈図書室の公爵令嬢〉と呼ばれる同級生・月出里笑猫。
〈住所:公園〉の自称ソロキャンパー・伊那亀美波。
お嬢様学校で孤立する〈氷の女王〉姫宮心愛。
とある理由で平穏な日常を死守したい写楽は、不本意ながら事件阻止に奔走するが――。

少年少女の現在{いま}を切り取る、新たな青春小説{ブルーエイジ}。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 814円(本体740円+税)
  • ISBN: 9784046851857

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みんなのレビュー

  • よっち
    2025/09/26
    『人の殺意を視ることができる』高校生・和十村写楽が、いずれ事件を起こすかもしれない危険な『ぼっち』の少女たちの計画を未遂で終わらせていく青春小説。〈図書室の公爵令嬢〉と呼ばれる同級生・月出里、住所不定の自称ソロキャンパー美波。お嬢様学校で孤立する〈氷の女王〉心愛たちに殺意の炎を見た写楽が、なぜ身を挺してまで彼女たちを助けたのか。そこから明らかになっていく過去には何ともやりきれないものがありましたけど、それでも哀しみを支え合える存在がいて、写楽の本当の望みがもたらしたその結末には少しだけ救われる思いでした。
  • 日坂愛衣
    2025/09/25
    ネタバレあり
    真面目なミステリーをやろうとしていると分かって読んだからまだよかったけれど、そうでなければ後半の展開にはかなり不満を覚えたと思います。こんな真っ黒なもの、どこが青春なのって感じだし。だからこそ、最後にデウス・エクス・マキナやら聖母的展開やらがあったとはいえ、誰も救われない結末よりはずっといい。――間違いを犯しかけた人たちが「未遂同盟」の名のもとに、仲間たちと肩を寄せ合いながら不完全ながらも青春を生きていけるのなら、それで十分だと思えました。
  • 真白優樹
    2025/09/29
    人の殺意を炎として幻視できる少年が、身近にいる少女達の殺意を未遂に終わらせるために立ちまわる物語。―――殺意は誰の胸の中にも、その想いは誰へ向かう? 青春小説、であるのは間違いないのだが容赦ない昏さのあるミステリーが伴っており、どんでん返しの先に意外な一抹の救いがある、油断ならぬ面白さがある物語である。大切な人がいない世界で、それでも託された思いを胸に。似た者同士として、因縁を越えて築いていく関係性の行方とは。彼らの油断ならぬ青春は、何処へ進んでいくのか。 うん、面白かった。
  • RRR
    2025/09/26
    献本プレゼント当選本。名探偵は、人が殺されてから登場というお約束についてを翻す本作。三人の少女の殺意を察知すると異能を持った主人公君。きらりという少女の存在の謎を残しつつ、進んでゆきます。そして、まさに覆り反転!いやはや、ある意味良くできたミステリと言うべきかな。現実のいじめについて、作者さんなりの考えも良かったです。普段、ライトノベル自体を読まない人も、きっと楽しめると思います。
  • なみこ
    2025/10/24
    献本当選でいただいた本です。普段読まないジャンル。初めての作家さん。第一印象は生きた言葉を使う作家さん。深海のような暗闇で突然耳元に「スン」と声が届くような始まりでした。慣れない言葉に戸惑い心情を読むのに時間がかかってしまったのと、伏線にいちいち引っ掛かってしまったので読了まで時間がかかりました。「くさす」とか普段触れない言葉の登場に脳みそが痺れます。全体の完成度も高い。読書の世界がまた広がったように感じました。