勇者は使い捨てられて
発売日 :
2025/06/20
“使い捨てられた”者たちへ。生きる目的は、お前が決めろ――。
異世界の征服を企む魔王軍と、地球人・異世界人連合軍の『魔王戦争』が終結してから五年。元エリート勇者の高砂峰秀は、“勇者”を必要としない平和な地球で就活に苦しんでいた。
ある日、峰秀は戦時下の上官・御子柴美玲からテロリスト化した『無貌勇者』を壊滅させる任務に就くよう勧誘される。
任地に赴く峰秀を待っていたのは、かつての戦友・阿知波典華だった。
「ボクたちを忘れた社会なんて、破壊しよう。ボクにはキミが必要だ、峰秀」
――使い捨てられた勇者を突き動かすのは、大義に殉じた勇者を弔う復讐か、勇者が目指した平和そのものか。
第37回ファンタジア大賞《銀賞》受賞作、堂々開幕!
ある日、峰秀は戦時下の上官・御子柴美玲からテロリスト化した『無貌勇者』を壊滅させる任務に就くよう勧誘される。
任地に赴く峰秀を待っていたのは、かつての戦友・阿知波典華だった。
「ボクたちを忘れた社会なんて、破壊しよう。ボクにはキミが必要だ、峰秀」
――使い捨てられた勇者を突き動かすのは、大義に殉じた勇者を弔う復讐か、勇者が目指した平和そのものか。
第37回ファンタジア大賞《銀賞》受賞作、堂々開幕!
- レーベル: ファンタジア文庫
- 定価: 858円(本体780円+税)
- ISBN: 9784040758602
ファンタジア文庫の新刊
みんなのレビュー
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オセロ2025/07/0449ネタバレあり面白かったですね。 平和になった世界で、異世界で魔王軍と戦いを繰り広げた勇者たちの思い。立場が違えばそれぞれの正義が違うのは当然で、互いの正義のぶつかり合いという私の好きな要素に加えて異世界での戦いや主要人物の掘り下げがされているのもポイントが高い。強いて言うならサリステラの見せ場がほしかったかな(峰秀とのバディものなら尚良き)。
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よっち2025/06/2026異世界征服を企む魔王軍との『魔王戦争』が終結してから5年。勇者を必要としなくなった平和な地球で悩める元勇者たちの苦悩を描くファンタジー。就活で連敗中の元勇者の大学生・高砂峰秀が、かつての上官・御子柴からテロリスト化した『無貌勇者』を壊滅させる任務に就くよう勧誘され、赴いた任地でかつての戦友・阿知波典華と再会する展開で、忘れられない苦い過去に対する復讐、元勇者が顧みられない社会に対する鬱屈がなかなかリアルで、複雑な想いを揺さぶられ選択肢に葛藤しながらも、前を向いて因縁に決着をつけた高砂の覚悟が印象的でした。
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アウル2025/06/2216ネタバレあり異世界の征服を目論む魔王軍と地球人・異世界人連合軍の戦争が終結してはや五年。元勇者の高砂は平和な世界で就活に苦しんでいた。そんなある日、元上官からテロリストを壊滅させる任務に勧誘されるがそこで待ち受けていたのは元戦友で...な話。タイトル通りの内容で就活とかもそうなんだけれどもなんか妙に生々しくて読んでて結構くるものがあったな。先輩の散り際の言葉とか典華の言葉とか絶対高砂を縛る事になるよね。
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のれん2025/06/2116ネタバレあり作者は執筆当時就活に悩んでいたのだろうか。魔王戦とギャップある描写である実生活に馴染めない描写がやけに就活面接重視でリアリティがある。ガクチカとか履歴書の穴とか突っ込まれたときの答えなんて、今考えても正解分からんわ。 主人公の元仲間が全員敵になってて、元上司もドライな役人性格。正直、主人公が秩序の味方になる理由が少し薄い気がするが(魔王の娘も目的を果たしてないし)、仲間の壁になるという後ろ暗い熱意がどこまで燃えるのかは興味がある。(1/2)
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ホシナーたかはし2025/06/2315戦力として招聘されて戦後のフォローが無いのは、第二次大戦以降どこの世界でも同じ事。本作に関しては、国連がやとってやれば良かったのでは?て思ってしまう。
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