重いタバコを吸ってる不健康そうな年上美人とドロドロの関係になっていた話
発売日 :
2025/06/30
ただ、堕ちていく日々
どこにも居場所のない男子高校生・榎木結斗には憧れの女性がいた。バイト先のコンビニでいつもタバコ一箱だけを買っていく女子大生・葉月瑠衣。ある日、彼女がアパートのお隣さんであることがわかると、ベランダで過ごす他愛もない時間が二人の距離を縮めていく。学校をサボっての喫茶店、酔った彼女と一夜を過ごしたりと自由奔放な瑠衣に振り回されながらも次第に依存していくようになった結斗は、その関係に溺れていく。タバコを嗜む年上美人との爛れた生活の向かう先はーー。
- レーベル: ファミ通文庫
- 定価: 836円(本体760円+税)
- ISBN: 9784047383203
ファミ通文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2025/06/2730どこにも居場所のない男子高校生・榎木結斗が、バイト先のコンビニでいつもタバコ一箱だけを買っていく女子大生・葉月瑠衣と知り合っていく青春小説。ある日、彼女が一人暮らしをするアパートのお隣さんであることが判明し、名前も知らないままベランダで他愛もない時間を過ごすようになる日々。学校をサボったり酔った彼女と一夜を過ごしたり、自由奔放な瑠衣に振り回されるようになっていく結斗を彼女の親友・紗希や担任の小春は心配するものの、こういうのはもう理屈じゃないですからね…この退廃的な関係の先に何があるのか続きが読みたいです。
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のれん2025/07/0217ネタバレあり年上の女性に憧れる生きづらい少年。偽りなく自分の意志を貫きたい。自分とは違う他人を拒絶し、心地よい自分を肯定する世界に浸りたい。 自意識過剰な思春期は後から見ると、なんと後ろ向きにエネルギッシュなことか。世の中にやられちまった人間は誰とも喋らず、付き合いもない世界に生きること自体に疲れるというのに。 ヒロインも映画の感想を言い合ったり、自作小説を読ませたりと、少年と同じ思春期に浸りたいように思える。 二人の青春の先がせめて大人への入口であってほしいところなので、続刊も希望したい。
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真白優樹2025/07/0112学校でもバイト先でも孤独を感じる少年が、バイト先の常連である女性とお隣さんであると判明し始まる物語。―――感じたのは光、だからこそ何処までも落ちていく。 さて、この作品何と評せばいいのだろうか。そう言いたくなる程にどこか煤けた面白さがある物語であり、気になって勝手に光を見いだして依存していく、そんな様が克明に描かれている物語である。いつか朽ち果てるとしても、それでもいいと選んだその隣。誰かの引き留めも知った事かと関りを続けていく中、その先に待つのは救済か破滅か。 次巻も勿論楽しみである。
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ほたる2025/07/0911タイトルの通りズブズブと沼に落ちていく。年上のお姉さんとの何気ない会話がなぜか心地よく感じる。生きづらく感じている中、お姉さんとの日々を通して自分がどう生きていけば良いかの描写に繋がるのが良い。王道的に導く人と邪道的に導く人がいて、どちらも気づきのきっかけを与えてくれているので、やはり年から来る経験値というのは捨てたものではないなと思った。
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アウル2025/07/019ネタバレありどこにも居場所がない男子高校生の結斗はバイト先のコンビニでいつもタバコを一箱だけ買っていく女性に憧れを抱いていた。そんなある日の事、憧れの彼女がお隣さんだと分かると二人は他愛もない時間を過ごしながら距離を縮めていくのだが...な話。この世界って大体協調性が少しでもないとハブられるというか生きづらいんよねそれを考えさせられる作品だな。良くも悪くも解ってくれる人いるならそこに飛びついてしまう結斗気持ちも分からなくもない。まあ個人的にはこの考えを救ってくれる人がいて欲しい所ではあるが。
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