角川ビーンズ文庫の新刊
みんなのレビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)2014/11/0250ビーンズ文庫版で再読。罰を受けることで救われることもあるのにあの言葉はとても残酷としか言いようがない。全体的に遣る瀬無さすぎる事件の中、火村先生の登場で一気に和みと化すのは良きことだな~。火村節はよく、考えてみると行動が早すぎて凄いなと思います。そして再読しても火村先生の大逆襲には笑ってしまいました(笑)友達がめちゃくちゃ、喜びそうなイラストもあったので貸した時の反応が楽しみです^^
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bura2020/06/0643国名シリーズ2作目。アリスはペンションの取材で会津・裏磐梯を訪れる。そこで沼に身を投げるのでは?と勘違いした金髪の美しい女性ヴェロニカと知り合い、「スウェーデン館」と呼ばれるログハウスに招かれる。夫で童話作家の乙川リュウや館に集う家族や客たちと打ち解けるが、雪が降り積もるその夜、殺人事件が起こる…。ひとり息子ルネの死から始まる物語は今までの作家アリスシリーズの中でも特に切なさが残る作品だった。ちなみに火村助教授は物語の後半にやっと登場。けっこう、待たされた感が強かったなあ。
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瀧ながれ2017/01/2833雪の裏磐梯のログハウスで起きた殺人事件、優しい絵本作家と美しいスウェーデン人の妻、悲しい過去の出来事。設定が繊細で、冬の静けさや緊張が感じられて、雰囲気がとても好きです。でもトリックの解明が、数字の計算では可能でも、人間の心の動きとしてそこまで行動するかね、という疑問がどうしても残ります。そのあたり、このミステリーはトリックありきの、トリックを描く小説なのでしょう。火村せんせいが子どもの気持ちを開かせる場面が好きです。
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coco夏ko10角2014/11/0427講談社文庫読了済みの再読。犯人とかは覚えてたけど、細かいとこは忘れてしまっていた…。角川ビーンズは毎回イラストが楽しみだけど、今回寝起きの火村センセを見られたのが嬉し。
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みなみ2022/04/1826国名シリーズ第二弾。取材で訪問したペンションの近隣に建つスウェーデン館で発生した殺人事件の謎を解くミステリー。雪の中の密室という舞台なので、犯人はある程度絞られるが、最後まで特定はできなかった。海豹のような童話作家の男性に、美しい金髪の女性…絵本に出てくるような登場人物の造形や会話に引き込まれる。トリック自体が分かってから読み返してみると、確かにヒントは文中にちゃんと書かれているので、読者に対してもフェア。
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