耳刈ネルリと奪われた七人の花婿
発売日 :
2009/07/10
ネルリが……舞台化!? (エロい、早すぎる性、とまどい、リアリズム……)妄想のネルリアリズムで贈るえんため受賞作第2弾!
ネルリが……舞台化!? (エロい、早すぎる性、とまどい、リアリズム……)妄想のネルリアリズムで贈るえんため受賞作第2弾!
- レーベル: ファミ通文庫
- 定価: 660円(本体600円+税)
- ISBN: 9784757749320
ファミ通文庫の新刊
みんなのレビュー
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まりも2015/08/1634いつものように学園生活を過ごしていたレイチたちが、その場の勢いで演劇大祭で舞姫チェリーとの演劇勝負をする事になる話。いやはや、今回もすごかった。真面目に演劇について描写し、その裏で進んでいく陰謀劇と上手く絡めていきラストの大団円へと繋げていく手際の良さは感服モノです。レイチの心情描写をぶち込むタイミングの巧さと言い、やっぱりこの作者は只者じゃありませんわ。レイチというキャラクターの魅力を余すことなく出し切った見事な1冊だったと思います。次巻も楽しみ。
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ナカショー2016/09/0512学園生活を満喫していたレイチたちがか成り行きとその場の勢いで先輩と演劇対決することになる第2巻。真面目に演劇しつつ背後で蠢く陰謀をアドリブでなんとかする展開がたまらなく爽快だった。やっぱりレイチの独白は個人的にツボ。
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訃報2014/02/1812レイチの守りたい日常って何?ラブアンドピースだよ!祭=政=非日常なんかに負けてたまるか!でもそれって青春じゃん?演技が気持ちを育み、本物の恋になる(演技ができなくなる)。彼が積み上げてきたウソの砦が結末では、少なくとも語りの中で完全に剥がれ落ちている。それは感動的な瞬間ではあるのだけど、「僕とネルリ以外の全てを焼き尽くさんとする世界最終戦争が世界一小さい規模で始まっていたのだ」との記述が怖い。本音を出す、本気になるということには、争いの予感が含まれている。大好きなあの子を守るため、独り占めするために戦う
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METHIE2014/09/2411ネルリ達が彼女の先祖である耳刈ネルリの演劇をするはめになった。 電子書籍で読了、意外と読みやすくすんなりイケルと思った確かにかさばる本よりもこちらのほうがいいという人もいるだろう。 これを読んだ後第一巻を読んだら印象が変わるだろうなぁと思った。 架空の社会主義国を舞台にしたシリーズ第二作、原作者コーチキンが書いた話は体制側の視点で検閲されたものなので恋人が離れ離れにオチなんだけど(この作者の話は結ばれない恋や悲恋、別れが多い)
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ほたる2023/05/019文化祭の演劇といえば定番だが世界観がこの定番さを包み隠す。ネルリの解釈からこの演劇のオチ部分への持って行き方が見事だった。散々好き勝手やってきて最後にはきっちり締めるのが良い。ネルリのヒロイン性がしっかりと描かれ、ボーイミーツガールとしても秀逸だった。平凡展開を奇想と混ぜ合わせて描いているので楽しく読める。
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