戦鬼
発売日 :
2006/09/25
第十八回ファンタジア長編小説大賞、大賞作品!
鬼と人間が共存していた村。そこを突如人間たちが襲う。そして17歳の鬼の少年・温羅は捕らえられ、彼の父の首は都に晒される。復讐に心を燃やす少年・温羅と人間の少女の旅の物語。ファンタジア大賞、大賞作品!
- レーベル: ファンタジア文庫
- 定価: 638円(本体580円+税)
- ISBN: 9784829118658
ファンタジア文庫の新刊
みんなのレビュー
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紫2019/02/011『童の神』を読んでから、そういや鬼テーマではあれが面白かったなー、と再読。垂仁天皇(11代)の世だから、設定は3~4世紀頃? 桃太郎の鬼退治をその元ネタの吉備津彦の温羅征伐に接続し、善悪を逆転させてみせるという「桃太郎」裏バージョン。犬・猿・雉は瘴気にあてられた妖だし、桃太郎ならぬ桃生の正体はびっくり仰天! 日本神話と古代史がきれいに繋がったのであります。主要登場人物は鬼も人も中津国(大和朝廷)から虐げられる立場で、平安時代という設定に違和感があった『童の神』よりもこちらの方が収まりはよし。星5つ。
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たろ2012/03/301良作です? ファンタジア文庫の大賞受賞作はまずハズレがありませんね〜? 若干ネタバレ… 桃太郎に鬼が復讐する物語は、構想はよくあるんですがなかなか良い作品になってるものは無いですね?でもこの作品は日本神話を絡めて、さらに西洋〜まで登場させるも、上手くまとまっている作品でした。
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ちゃか2012/02/061日本神話と桃太郎を混ぜて鬼目線で書いたでござる。……そんな話なんだよー。家族を殺された鬼は桃太郎に復讐しようとし、桃太郎は鬼を殺した後、自分が神だ、ってテンション高めで暴走してるし。桃太郎のオトモの三匹は、妖になって、これまた暴走してるし。なんというか、地味な作品。いや、読んでいて面白さもちゃんとあるんですけどね・・・・・・
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影実ラノベ2009/12/201日本神話の世界観をベースにした和風ファンタジーで、桃太郎のアレンジもの。全体的に筆力はあるが豊富な設定とプロットを無理に一冊にまとめた感がある。悪い作品ではないのだが、同じ和風ファンタジーの授賞作なら「トウヤのホムラ」などの方が重々しさがあって好き。
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alleine052009/10/061『星図詠のリーナ』『ライタークロイス』の川口士さんのデビュー作ということで読んでみた。発売当時もひさびさの大賞受賞作ということで注目はしていたものの全然話題にならず、こりゃあ外れだったのかと思って結局読まないままスルーしたわけだが、こうして読んでみるとさすがというか十分面白かった。……でも、すごく地味。話題にならないのも納得。
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