風のままに、歌のままに ザ・サ-ド
発売日 :
2005/04/25
火乃香の孤独な闘いを描く――。短編集第四弾!
辺境。その砂漠では、様々な不可思議なことが起こる。時として、火乃香ですら、未知のことが……。少女マルガリータの成長を描く中編も収録した短編集第四弾!
- レーベル: ファンタジア文庫
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784829117118
ファンタジア文庫の新刊
みんなのレビュー
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森陰五十鈴2025/01/042奥付を見たら、20年前の本であることに気付く。この短編集は出てすぐに買ったと記憶しているので、20年近くこの話に触れていると思うと感慨深い。ホラー感のある「帰還」、人間以外の生き物の悲鳴を実感させられる「邪眼鳥」、どれも印象的だが、やはり表題作が一番。 かつていっとき邂逅した少女のその後の話は、彼女の葛藤を乗り越える話であるとはいえ、何でもないありきたりな日常が描かれている。どんなに主人公が壮絶な冒険をしていようとも、その世界の大多数の人間にとっては平凡な日常があるのだなと思わせる。それが愛おしい。
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月兎2009/09/240ネタバレありジャンヌもリータもその後どうなっていたのか気になっていたので読めて嬉しい。 この商隊のキャプテンの台詞もいいなぁ。 マルガリータが倒れた翌日の会話にはじわっときてしまった。 ショーンの若いなぁって台詞も分からなくはないけども。 ミス(スネーク)やキャプテンの言うことは大事なことだよね。リータがやっと自覚して歌った時には胸が熱くなった。 http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-392.html
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ゲシャン2012/10/040砂漠流砂に沈む戦車/和尚と刀の話/人を憎む鳥の話/風のままに、歌のままに/地中深く話し相手。1.初めの部分を読むとまるでボギーが砂漠に沈むかのようで怖かったけど、そうでなくてよかった。2.おそらく伏線的な話で話しに出た刀は将来的に火乃香に渡らせたいのだろう。でも、作者がこの伏線を回収する話を書くつもりがあるのか不安です。。。
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ASKA0短編集。独特の文体とクールで乾いた雰囲気は相変わらず。リータが可愛い。どんなにか厳しい世界であっても自分らしく生きることはできる、のかも。
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