ファミ通文庫の新刊
みんなのレビュー
-
スヤスヤzzz2015/10/110「貴族の子」となったドルチェだけど、彼の行動をみているとどうも天国が良いとは言いがたい。寧ろにわかに関わってしまったばかりに周りが狂ってしまったとさえ思えてくる。天国を掴めるのは誰だろうか。そして誰しも天国と思える場所には果たして行けるのかと。理想を抱いても結局は理想でしかないような厳しさもあるんだろな。あと、ラストの景色が好き。
-
あさい2015/04/150江波光則の別名ということで読んだ。江波光則作品は現代物でカースト物というイメージだが、こちらはファンタジーでカースト物。貴族の養子という名目の愛人となれば将来が保証される社会など、じっとりとした暗黒面が好き。最初、ドルチェとパレアナの純愛恋愛物かなと思ったが、予想からはずれているが純愛恋愛物だった。物語の設定その他がどんよりしている割に読後感がそれなりに良いのは、やらかした人には相応の報いがあったからか。
-
ハゲ2014/08/200大好きな江波さんの別名義と言う事で読了。ファンタジーだと世界観の説明に文字数とられちゃうんじゃないかと危惧してたけど、杞憂でした。あくまで主人公の少年の周りだけしか説明されてなくて、少年の背景描写に文字費やしてました。嫌いじゃないけど若干読みづらい所もあるかな?ただ言えるのは、これは『ファミ痛文庫』じゃないだろう。編集さんもよく通したなー。
-
永山祐介2005/03/230一人の少年が、泣き虫な自分を変えたくて、何かを間違えてしまったお話。全編これ、諦観と後悔に彩られている感じで、苦くて哀しい。回り道を繰り返した挙句たどり着いたラストも良かったです。割と好み。
powered by
レビューをもっと見る