角川ビーンズ文庫の新刊
みんなのレビュー
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Kira2017/05/266ネタバレあり結末に非常に満足した。消え行くルーグはトゥーレからやっと「あなたを愛している」という言葉と本当の名を告げられて、幸福な最期だと言い残す。ダルリアッドは人生を取り戻し、一族の末裔の近くで死を迎えることができるようになった。ひとつの神話を構築したようなこの物語は本当に優れていると思う。文章が読みやすければ、もっと感動的だったのにと残念でならない。
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でんか2017/11/035ネタバレあり全3巻の最終巻。今巻で、人に敗れるような形で、神々はその力を失い、この世界から消滅していくことになります。超越者が滅び、人族が台頭する物語なわけですが、どうしても大団円とはいきません。トゥーレも、最後に自分の想いに気づき、それをルーグに告げるのですが、それはもう神々が終末を迎えつつある中。物語的には、このタイミングしかなかったんだろうなーとは思いますが、やっぱり悲しい。明るいものを読みたいときには全く不向きですが、しんみりしたいときに、とてもいい本だと思います。この手の本の中では一押しな本。
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punto2007/06/140追記。
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末森咲夜0【個人蔵書・新刊購入】
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