電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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JACK2018/02/2527◎ スーパーコンピューター「ギガント」で実行されるバーチャルリアリティRPGゲーム「ダンジョントライアル」。公募されたプレイヤーたちは、カプセルの中に寝かされ、ヘッドセットや沢山の電極を身体に取り付けられ、現実と見分けが付かない地下迷宮へ魔王討伐の旅に出る。参加者たちは困難を乗り越えて先へ進むが、そこには想像を超える恐怖が待ち受けていた…。1994年に単行本で読み、手放した作品ですが、再読したくて97年刊行の文庫を古本で購入。2018年に再読しても面白い。井上夢人「クラインの壺」に通じる作品。
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はま2014/07/2421百鉄兄さんに借りた本。序盤はなんだか懐かしのドラクエゲームブックを思い出させるゴリゴリのファンタジー。仮想現実内って事なんで単純に楽しいです。で中盤以降が良いですやん。大筋としてはベタっちゃベタなんだけど、細部まできっちりしてるし、なんかもう逆にリアル。さらにラストで安易に会わさないのが良いですやん(笑)あったらやりたいな〜ダンジョントライアル。もちろん職業は盗賊!
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☆彗星☆2021/09/1415ネタバレあり第1回電撃ゲーム小説大賞“金賞”受賞作。 旧題「夢か現か幻か」。電撃大賞の初代ということで読んでみようと思いました。でまず困ったのが電子化されていなかったので、古本で探すのが結構大変だった。物語はゲーム世界での出来事という、VRワールドの走りですね。確かに90年代時にはもう仮想世界を題材にしたSF作品は存在していましたが、まだラノベという括りでは、存在していたかは分からないです。ブログにてhttps://sui-sei.net/クリスクロス混沌の魔王-電撃文庫/
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みなづき2017/11/1715序盤のRPG色満載の活劇から、徐々に見え隠れする違和感。そして暴走と恐怖の始まり。緊張感を保ったまま読者を一気に仮想現実の世界へと引き込んでしまう手腕はさすが。ハラハラしながら先を読み急ぐ感じで、あっという間にラストまで突き進んでいきます。これだけの内容を一冊に纏め上げる作者の構成力には脱帽です。1994年初版なので多少の古さはありますが間違いなくVR小説の先駆的作品。活動再開が待たれる作家さんですね。
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くろり - しろくろりちよ2012/08/0415※ネタバレ注意※1994年…10年以上前にに書かれた仮想現実世界。嗅覚以外では現実世界と見分けのつかない仮想現実世界から帰って来た先は現実世界か、それともまた仮想現実世界なのか。そして仮想現実世界で起こったことは本当だったのか、現実世界には影響がなかったのか…全てが謎のまま終わるこの不安定さがいい。10年前に書かれた仮想現実がここまで来ていたならば、10年後はどんな作品が出るのか、それても現実が仮想現実に追いつくのか。未来の作品が楽しみになるような発想の小説。
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