電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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眠る山猫屋2018/04/3038ネタバレあり再読。一冊目を読む事が必須なのだが、実に読み心地の良い物語に仕上がっている。シリーズ序盤のキーパーソン・寺月恭一郎が残したムーンテンプルという建造物を舞台に、歪曲王の世界改変に巻き込まれた人々の群像劇。歪曲王の正体は最後に明かされるが、なかなか目的をつかませず、またブギーポップと類似した〝自動的な〟存在であり、且つ悪意の無い(つまり世界の敵ではない)のも面白い。新刻敬ちゃんが実相を暴いちゃうのも、初期作品ならでは。後悔の無い世界を造ろうとした歪曲王、滅びてないし。また登場しないかなぁ。
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いおむ2016/10/1918新刻さん、すごし!改めて読むと自分が歳を取ったなぁと感じてしまった(苦笑)
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ヱロ本Gメン2016/03/0712歪曲王について説明不足というか、もっと歪曲王自体に焦点当ててもよかったんじゃないのかなあ。物語としては「ブギーポップは笑わない」の延長線上にあるわけだし。そういう意味で道元咲子の存在が浮いている。歪曲王という存在を分かり易く解説する為のサンプルと読み取るべきだろうか。新刻敬には更に好感を覚えたし、出番は少ないが凪のヒロイン力は抜群。ブギーポップより炎の魔女の活躍が見てみたい。ということで次巻「夜明けのブギーポップ」に期待。
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読書好きのハシビロコウ2019/12/1010人は誰しも、葛藤しモヤモヤと思い悩むことがあります。しかし、悩んだままでは先に進めないので、都合の良いように納得して忘れてしまうということが私もよくあります。私はこの「都合良く解釈する」というのがこの物語に照らせば認識を歪めている事なのだと思いました。そしてこの本のテーマは「自分自身で歪めてしまった考えと改めて向き合い、乗り越えていく」という事だと感じます。そしてその忘れようとした思いを思い起こさせるのが「歪曲王」であり、これが何者かというのも見どころの一つです。
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ずみ2018/09/2510ネタバレあり初巻の続編的な位置付けに見える。田中志郎や新刻敬のその後と、羽原健太郎の登場。凪が珍しく後塵を拝してる。ブギーポップさんカッコいいの一言に尽きる〜〜
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