角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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rabbit2022/11/107ネタバレありシリーズ4作目最終巻。父親の所業により再び殻を作ってしまった拓哉は絵を描く事が出来なくなり、自分の存在そのものを嫌悪するようになってしまう…東野の絵を見て救われた拓哉が幸せそうに笑う姿が見られて良かったです。父親に期待されず見放された滝沢だけど、それでも家に戻り絵を描き続ける姿に親を慕う無条件の愛を感じました。それだけに父親の所業が許せなかったです。
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小雀✡犬成分枯渇につきライフはゼロDeath2014/07/093『プラスチックの卵』最終巻。 会った事も無い『父親』の正体に精神バランスをメチャメチャに壊される拓哉。ソレを支える恋人と、友人を含む周りの温かい人間関係にホロリ。 滝沢クンもナントカ復活して来ましたし、大団円ではないけれど其々が自分の道を見出して一歩踏み出して行くのは感慨深かった。
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猫大福2015/02/041ようやく最終巻。途中、インモラルな方向に大風呂敷広げたけど非常に常識的なラスト。全てが収まるところに収まりました。拓哉も滝沢も最終的に自分自身の力で壁を乗り越えられて良かった良かった。しかし一番印象に残ったのはあとがきの猫の話だったかな。
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まり2012/03/120シリーズ四作目で完結です。前作でまた見えない殻に覆われて苦しむ拓哉と、それを見守る東野。この巻で本当に東野はいい男だと改めて実感しました。触れ合うと東野への罪悪感や複雑な気持ちが生まれて苦しむ拓哉に、ただそばにいてくれるだけでいい、と言うんです。このシンプルな言葉に東野の深い愛情がこめられていて思わず涙。苦境を乗り越えてさらに強い絆で結ばれた二人に幸せな気持ちになりました。心に残る大切な作品です。
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