Hurtless/hurtful
発売日 :
2009/02/01
あたりまえの今日がずっと続くと思っていた玲夫と、帰るところを失った少女が東京の夜を駆けるエスケープ・ストーリー。
「――脱獄してきたよ。心の中から。行くところがないから、逃亡先を見つけて?」人助けをして線路に落ち、一躍お茶の間のヒーローになってしまった兄をもつ待中玲夫、16歳高校生。以来、一家はマスコミに追われ、玲夫は有名人としてクラスメイトに遠巻きにされてしまう。そんな、まるで非現実みたいな現実に叩き落とされた玲夫の前に突然現れたのは、「脱獄してきた」と笑う、砂糖菓子みたいな少女だった。あたりまえの今日がずっと続くと思っていた玲夫と、帰るところを失った少女が手を取りあって、東京の夜を駆ける。清水マリコ渾身のエスケープ・ストーリー。
- レーベル: MF文庫J
- 定価: 638円(本体580円+税)
- ISBN: 9784840126595
MF文庫Jの新刊
みんなのレビュー
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CCC2024/04/166ネタバレあり兄の裏というか裏の裏の、不純と見せかけ純粋な感じが良かった。メインヒロインのキャラも実質兄のオルターエゴなんだよなと思うと味わい深い。
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ソラ2011/12/186「――脱獄してきたよ。心の中から。行くところがないから、逃亡先を見つけて?」人助けをして線路に落ち、一躍お茶の間のヒーローになってしまった兄をもつ待中玲夫、16歳高校生。以来、一家はマスコミに追われ、玲夫は有名人としてクラスメイトに遠巻きにされてしまう。そんな、まるで非現実みたいな現実に叩き落とされた玲夫の前に突然現れたのは、「脱獄してきた」と笑う、砂糖菓子みたいな少女だった。あたりまえの今日がずっと続くと思っていた玲夫と、帰るところを失った少女が手を取りあって、東京の夜を駆ける。
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sq2012/05/044もしこういう繊細さを評価しないのならそんな場所どうだっていいのだと思う。
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千円2015/07/261初読みの作家さん。何がなんだかわからないまま、一気に読まされた。おもしろかったと思う。人間関係が、些細なことの積み重ねで成り立ってるってことに、不安を感じた。情景の描写や言葉の使い方が、とても好みだった。しかし、何より『読まされた』と言う感覚が本当強い。『嘘三部作』も読みます。
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んがんぐ2015/05/091私は電車の移動中に本読むくらいの人ですけど、これは一気に全部読んだ方がいいですね。
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