ファンタジア文庫の新刊
みんなのレビュー
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シャル2017/12/187いわゆる『ファンタジー』と洋物の刑事ドラマの融合体な作品。エルフとドワーフのベテラン刑事コンビが一つの事件を追ううちにドンドン雪だるま式に事態が悪化していきやがて……。とにかくその独特の世界観が魅力的である。異種族たちが存在する現代社会の社会問題や価値観の相違などをスパイスとして落とし込みながら、それを背景にしてくたびれた刑事の事件に追われる日常が展開されていく。そんな中での彼らの息づかい、生き様が絶妙な一冊だった。でも微妙にタイトルは詐欺というか肩透かしというか、そんな感じはある。
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紫2015/05/122およそ十数年ぶり…もしかして二十年ぶり?くらいの再読。エルフもドワーフもオークもゴブリンも、時代の波に流されてただの人になりつつある世の中を舞台にしたお話。やっていることはごくごくシンプルなアメリカTVドラマ風警察小説なのですが、登場人物たちがファンタジーでお馴染みの亜人種だったりするだけで途端にシュールな描写の連続に。どこまでも淡々とした筆致で描かれるお話は、惚けたノリが楽しいものの、銃撃戦やカーチェイスといった見せ場を用意しつつも何だか盛り上がらない印象であります。それからタイトルは偽りあり。星4つ。
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まつだ2013/04/272どっかで見たような刑事ドラマ。それもステイツの。加えてファンタジー。非常にアホである。
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クローカ2010/05/202ライトノベル。ファンタジー風洋モノ刑事ドラマ(?)。ファンだと公言しておきながらようやく読めました。デビュー作ならではの粗さ、90年代特有の、という言葉では現しきれない『古くささ』こそが魅力の作品。『洋モノ刑事ドラマとファンタジーの融合』という発想からして面白いのだけれど、しっかりとそのバックボーンを感じさせる筆力こそ素晴らしいな、と改めて。名作です。
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かんな1挿絵師が草彅琢仁さんだったので購入。結構この時代は挿絵で買っても外れが少なかった印象。ファンタジーと洋風推理が合わさった様な世界。しっぶいのにファンタジーなので、以外にとっつきやすかった印象でした。
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