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【あの作品ってどんな話?】世界を救う方法は、精霊たちとデートしてデレさせること!? 『デート・ア・ライブ』をご紹介!

ファンタジア文庫
ファンタジア文庫
2025/12/30

 12/28(日)まで開催されていた「ライトノベル展2025」をスペシャルな描き下ろしイラストで飾った15作品を、年末年始の毎日ご紹介する特別連載特集!
 「名前は知ってたけど、お話は知らないかも……」「気になってたけど、どんなお話なんだろう?」といった未読の方へ、作品の見どころをお届けします。

 第4回目はファンタジア文庫の『デート・ア・ライブ』。本記事を読んで気になった方は、ぜひこの機会に本編をチェックしてみてください!



『デート・ア・ライブ』
(著:橘公司 イラスト:つなこ/ファンタジア文庫)

 突然ですが、皆さんは小さい頃、世界を救うスーパーヒーローになりたいと思ったことはありますか? 少なくとも、私にはあります。この文章を読んでいる皆さんも、一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
 そんなあなたにオススメしたいのが、とある意外な方法で世界を守る物語『デート・ア・ライブ』という作品です。

 本作の主人公・五河士道も、自作の漫画を描いてスーパーヒーローになる妄想を膨らませていた黒歴史があるのですが、その夢がある日、叶ってしまいます。ただし、変身したりスーパーパワーに目覚めたりするわけではありません。
 じゃあ、どうやって戦うのか……? それは、なんと平和を脅かす敵をデートに誘い、キスによって敵の力を封印するというもの。武器を持たず、必殺技も繰り広げずに平和を守るヒーローって、世界初じゃないですか⁉ まずその設定が斬新で、面白いなと思いました。

 物語の舞台は、謎の生命体である精霊の出現によって大災害・空間震が発生するようになってから、約30年が経った世界。妹と二人で暮らす高校生・士道は、ある日、人間に絶望する精霊と出会います。その流れで士道は、妹の琴里が実は、精霊を守る組織<ラタトスク>の司令官ということを知り、世界を救うためには、精霊を殲滅するか、デートしてデレさせるかの二択だと告げられるのでした。
 ここが本作の面白いところで、壊滅的な被害をもたらす精霊は、恐ろしい見た目をした怪物ではなく、可愛らしい少女の姿をしているんです。しかも、本人の意思とは関係なく人類の脅威と見なされており、悪気があって世界を壊しているわけではないので、だからこそ精霊たちもまた救われるべき存在として描かれています。

 そんな彼女たちを救うため、特殊な体質を持っている士道が精霊との交渉役として選ばれるのですが……。女性経験が一切ない士道は、琴里を含む<ラタトスク>の面々によって、ギャルゲーで女心を学ぶことになります。選択を間違える度、士道が罰ゲームを受けるところは、可哀そうだけど思わず笑ってしまうお気に入りのシーンでした。
 なにより、精霊を助けるために命を懸けて戦う士道の姿は、心が震えてしまうほどカッコよかったです。そして、人間嫌いだった精霊――後に十香と名付けられる少女が、士道との交流によって、新たな感情に芽生えるなど心情の変化も、この作品の見どころになっています。

 最後に。この物語は、主人公の士道の周りに集まってくる女性陣が、とにかく皆、ツッコミたくなるほど個性的であり、同時に愛しく感じる魅力を持っています。そして、シリアスとコメディのバランスも絶妙で、先の読めない展開に時間も忘れて思わずページを捲りたくなるくらい、読んでいて楽しかったです。
 これから、どんな精霊たちが登場するのか。精霊が登場する度に、デートしてデレさせていたら、男子からは嫉妬、女子からは軽蔑の眼差しで見られるだろうなと思いつつも、どういう展開が待っているのだろう……と、この本を読み終わった後でも、ワクワクが止まらない作品です。この機会に、ぜひ読んでみてください!

文:阿月シオ


キャラクター紹介

五河 士道(いつか しどう)
都立来禅高校2年4組。両親が家を空けることが多いため、家事や料理が得意。キスをして精霊の能力を封印すという特殊能力を持っている。

夜刀神 十香(やとがみ とおか)
士道が初めて出会った精霊の少女。士道と出会った当初は、名前がなく、人間に絶望していたが、士道と過ごしていくうちに、心を開いていく。

五河 琴里(いつか ことり)
士道の義理の妹であり、対話による精霊被害の減少を目指す機関<ラタトスク>の司令官。士道を精霊との交渉役に抜擢する。

鳶一 折紙(とびいち おりがみ)
士道のクラスメイト。精霊を殲滅する組織ASTに所属している。精霊に両親を殺され、精霊という存在を憎んでいる。

時崎 狂三(ときさき くるみ)
第3巻から登場する時を操る能力を持つ精霊の少女。『最悪の精霊』と呼ばれ、 ASTからはかなりの脅威として認識されている。

(C)橘公司・つなこ
(C)橘公司・つなこ


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  • デート・ア・ライブ 十香デッドエンド
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    橘公司 (著者) / つなこ (イラスト)
    発売日: 2011/12/01
    • ラブコメ
    • ファンタジー
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    • コミカライズ
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