探偵はもう、死んでいる。｜MF文庫J『秋の学園祭2025』ステージレポート

　2025年11月16日(日)、MF文庫J『秋の学園祭2025』が配信にて開催されました。本稿では、TVアニメ『探偵はもう、死んでいる。』(以下、『たんもし』)ステージをダイジェストでお届けします。

　『たんもし』ステージでは、主人公・君塚君彦 役の長井新さんをはじめ、シエスタ 役の宮下早紀さん、夏凪渚 役の竹達彩奈さん、斎川唯 役の高尾奏音さん、シャーロット・有坂・アンダーソン 役の白砂沙帆さんのメインキャスト5名が揃い踏み。TVアニメの第1期の名場面を振り返りながら『たんもし』愛を試すクイズコーナーや、初公開となるTVアニメ第2期のPVや放送情報など、見どころいっぱいのステージをレポート！

※配信アーカイブは2025年12月16日(火)に公開終了いたしました。

メインキャスト5名が集結の超豪華ステージがスタート

　本ステージで司会進行を務める長井さんは、シエスタと君塚がデザインされた“BUDDY”Tシャツをまとって登壇。ヒロイン陣からは、宮下早紀さんが私物のメイドシエスタぬいぐるみを携えての登場です。

　「“たんもしみ”にしてきたので、いろんな情報を皆さんにお伝えできたらと思います！」と挨拶すると、竹達さんは「1年ぶりの『たんもし』のイベントということで“たんもしみ”」、高尾さんは「久しぶりに『たんもし』の皆さんに出会えて“たんもしみ”ですし、“たんもしい”司会もいらっしゃいますし」と、本作ならではの表現を重ねました。

　白砂さんが「去年は4人だったので、今年は5人揃ってとてもうれしいです」と話す通り、宮下さんがVTRのみでの出演となった昨年と異なり、メインキャスト5名が集結した今回の『たんもし』ステージ。

　『たんもし』アニメ・原作情報紹介からスタートし、原作イラストを担当するうみぼうず先生描き下ろしによる黒と金を基調としたドレス姿のシエスタが映し出されると、キャストからは「本当に一番星」「星のドレスみたいですごくキラキラしてかわいい」と、今回の学園祭のテーマ“一番星”に相応しい表現で歓声が上がりました。

「たんもし思い出映像クイズ」で振り返り！　超難問（？）にツッコミも

　竹達さんによる「あんたが名探偵？」の生台詞も交え、長井さんがアニメ第1期のイントロダクションを紹介した後は、コーナー企画「たんもし思い出映像クイズ」がスタート。スクリーンでアニメ第1期のシーンを振り返りながらクイズに挑戦する内容です。

　第1問で映し出されたのは、第1話より、ハイジャック犯・コウモリとシエスタの戦闘シーン。同シーンを演じた宮下さんは「あらためて映像を見ると、今の自分ならもっと理想のお芝居ができるのに！と思っちゃいます（笑）」と、5年前のアフレコを振り返ります。そして「第2期では、5年が経ったいま、自分ができるお芝居を、シエスタさんのイメージや魅力として繋いでいけたら」と意気込みを語りました。

　一方で、クイズは「空港で手荷物検査を担当した職員はどんな髪型？」と斜め上のもの。「あの躍動感あるシーンを抜いてくるんじゃないんですね」という真っ当なツッコミはさておき、各キャストの回答が始まります。

　手描きイラストでの回答となった第1問は、宮下さんがスキンヘッド、竹達さんは鳥の巣のようなパーマ、高尾さんがショートヘアとピストルのような髪型、白砂さんがスキンヘッドとショートヘア、と回答はバラバラ。しかも答えはポニーテールの女性で、最初から全員不正解となってしまいます。

　続いては第2話から、弱気になっている君塚に夏凪が活を入れるシーン。映像を見ながらアフレコ当時を思い出していたという夏凪役の竹達さんは「最初は抑揚を考えて作っていたんですけど、アフレコ現場で夏凪の熱い思いがこみあげて、思っていたより激情的なシーンになった」と思い出を語りました。

　そんな第2問では「映像の回想シーンでシエスタが何回登場したか？」が出題。ここで「カットの数を数えてました」と、宮下さんが名探偵役に違わぬ読みを見せます。しかし正解は、高尾さんの「4回」、竹達さんの「5回」、白砂さんの「7回」、宮下さんの「8回」という4人の回答の間をすり抜ける「6回」。これには長井さんも「宮下さん、どういうこと？」とツッコまざるを得ませんでした。

　第3問は、第4話より君塚と斎川が互いの銃を構えて対峙するシーンからの出題。収録当時は高校生だったという斎川役の高尾さんは「斎川はちっちゃい頃から皮を何枚も被ってかわいらしい自分を演じていたのが、このシーンを皮切りに本心をさらけ出せるようになって」と、印象的なシーンについて話します。

　問題は、映像中で語られた「斎川の目と同種の耳をもつあいつ」が誰かをイラストで回答するもの。高尾さんと宮下さんが触手の生えた人物を描いたのとは対照的に、竹達さんはぐしゃっとした線の集合体で触手を表現。白砂さんに至っては四つ足に尻尾がついた何かを描き、衝撃の回答を見せつけます。正解は、第1問の映像にも登場していたコウモリで、会場に正解の音が流れると長井さんは「ピンポン(正解のSE)は違うよ！」と、甘々な判定に呆れ気味。結局、一番近かった高尾さんだけが正解となりました。

　第8話の「アリシアが君塚にもらった指輪のデザインは？」という問題では、竹達さんと高尾さんの2人が見事正解。

　宮下さんと白砂さんが正解ゼロのまま迎えた最終問題は第10話から、探偵にはなれないという君塚にシャルが「アナタはアナタのやり方で……」と語るシーンからの出題となりましたが、クイズの内容は「カジノで勝ち続けているドヤ顔のシャルのポーズ」を、キャスト自らがポーズを再現するというもの。

　シャルを演じる白砂さんは「シャルの内面がとても見えるシーンなので、収録を結構撮りなおした記憶があります。初めて、アニメのオーディションでレギュラー出演として合格した作品だったので、何度もチャレンジさせていただいたシーンです」と思い入れを明かします。

　その言葉通り、宮下さん、竹達さん、高尾さんの3人が両手を挙げるポーズをとる一方、白砂さんだけが手を伸ばしチップをベットする正解の決めポーズを披露。ですが、宮下さんは「私たち一緒に0ポイントだよね！？」と白砂さんの同情を誘うも、ただひとり正解となった白砂さんは「早紀ちゃん見てるぅー？」と、バチバチに煽り合うという、笑いを誘う一幕も。

　全問題を終え、ただ一人2問正解した高尾さんは「映像に頼ってちゃダメかな！」と、探偵顔負けの名言を残しました。

TVアニメ第2期ティザーPVが初公開。宮下さんのシエスタ名言生披露も

　ステージ終盤、メイド服姿でたたずむシエスタとモニターに映るシエスタが描かれたティザービジュアルをキャスト陣が考察した後、初公開となる第2期のティザーPVが上映。キャスト陣から「鳥肌もの」「スピード感があってかっこいい演出！」「気になるシーンがいっぱいあった」「何回も見たい」と絶賛のクールなPV映像です。合わせて、2026年7月の第2期放送も発表され、大きな歓声が上がりました。

　本編のアフレコはまもなく始まるそうで、キャスト陣も新キャラクターや展開についてはまだ知らない状態。長井さんは「我々も見慣れないシーンがあってめちゃくちゃ興奮しました」と感想を語りました。

　さらに第2期イントロダクションの紹介で、今度は宮下さんが「君、私の助手になってよ」を生披露すると、新キャラクターの「スカーレット」と「ミア」のビジュアル、そしてシエスタ、夏凪、アリシアの幼少期の姿が公開されました。竹達さんの「私たち、これ演じられるんだよね？」という疑問への答えも含めて、第2期の放送に期待が高まります。

　最後は長井さんが「もう一言だけ。来年の夏を“おたんもし”みにー！」と挨拶し、『たんもし』ステージは幕を下ろしました。


取材・撮影・文●国分洋平