11月27日(木)に発売の『このライトノベルがすごい!2026』(宝島社)において、MFブックスの作品から『魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜』(著者:甘岸久弥 イラスト:駒田ハチ キャラクター原案:景)が単行本・ノベルズ部門3位、『魔術漁りは選び取る』(著者:らむなべ イラスト:EEJU)が新作単行本・ノベルズ部門3位にそれぞれランクインを果たしました!
そこで本記事では、『このライトノベルがすごい!2026』(以下『このラノ2026』)にランクインしたMFブックス2作品を改めてご紹介。さらに『このラノ2026』単行本新作部門3位の『魔術漁りは選び取る』著者・らむなべ先生へのインタビューもお届けします。
MFブックスから『このラノ2026』にランクインした2作品はこちら!
ランクイン作品① 単行本・ノベルズ部門 第3位(総合部門 第14位)
TVアニメも大人気だった、MFブックスを代表する女性主人公作品! 『魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~』シリーズが単行本・ノベルズ部門の第3位、総合部門第14位に輝きました。

魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~
著者:甘岸久弥
イラスト:景(1~8)
イラスト:駒田ハチ キャラクター原案:景(9~13)
イラスト:縞 キャラクター原案:景、駒田ハチ(番外編)
魔法のあふれる異世界で、自由気ままなものづくりスタート!
「もう、うつむくのはやめよう」
転生者である魔導具師のダリヤ・ロセッティは、決められた結婚相手からの手酷い婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する。
行きたいところに行き、食べたいものを食べ、何より大好きな“魔導具”を作りたいように作っていたら、なぜだか周囲が楽しいことで満たされていく。
「これも、君が作ったの!?」「この際だから商会、立ち上げない?」
ダリヤの作った便利な魔導具が異世界の人々を幸せにしていくにつれ、作れるものも作りたいものも、どんどん増えていって――。
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリーが今日ここからはじまる!
『魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1』あらすじより
ランクイン作品② 新作単行本・ノベルズ部門 第3位
2025年4月に第1巻が刊行された新シリーズ『魔術漁りは選び取る』が新作の単行本・ノベルズ部門において第3位となりました。最新2巻まで刊行中の本作、これを機にぜひチェックしてみてください!

魔術漁りは選び取る
著者:らむなべ イラスト:EEJU
選び取れ。自分の道を。
傭兵団の戦場漁り、少年カナタは生き延びるために戦場で金目のものを漁る生活を送っていた。唯一の楽しみは戦場に落ちている魔術の残りかす――魔術滓(ラビッシュ)と呼ばれる綺麗な小石を拾う事。それは魔術師が魔術を発動した際に生じた余計な魔力の塊。時間が経てば消えるだけの、言ってしまえば何の役にも立たないゴミ。しかし、過酷な環境下でカナタが美しいと感じられるものは、この魔術滓(ラビッシュ)くらいしかなかった。
ある日、高額な報酬を約束された戦火で、傭兵団は何者かの魔術によって執拗に攻撃を受け続けた。その攻撃は雇い主である貴族の魔術師によるものであり、契約を反故にするための裏切りであった事が次第に判明する。傭兵団が悪意の岐路に立たされた時、カナタが選ぶのは――
覚悟と決意を胸に、少年は成り上がる。
『魔術漁りは選び取る1』あらすじより
このラノランクイン記念!
『魔術漁りは選び取る』著者・らむなべ先生にインタビュー!
このたび、見事『このラノ2026』において新作単行本・ノベルズ部門第3位となった『魔術漁りは選び取る』――その著者・らむなべ先生に、ランクインを記念してお話を伺いました!
――『このラノ2026』新作ランクイン、おめでとうございます! まずはそちらの素直なお気持ちをお聞かせください。
らむなべ:ありがとうございます。応援してくださった読者の皆様にも感謝の言葉を送らせてもらいたいです。お話を知らされた時は正直信じておらず、メールを送る人を間違えてるな……と思ったのもいい思い出になります。
――そんな本作の執筆背景、経緯をお聞かせください。どのようなお考えや狙いで、この物語を作り始めたのでしょうか? 強く意識した作品のテーマやコンセプトがあれば、そちらとあわせてお聞かせください。
らむなべ:自分の作品の狙いは常に読者さんの目頭を熱く、そしてかっこいいと思ってもらいたいにつきます。
その思いの上で書く作品のテーマは都度変わりますが、魔術漁りは「無意味、無駄、無価値の否定」に一番の重きを置いているかなと思います。
誰かが無価値だと思っても、自分にとっては価値のあるもの。主人公カナタのぶれない姿を通じて、読者さんにとって大切なものや大切なことを見つめて、他者と違う自分が変わってると思うのではなく、だから自分なんだと思えるようになってくれると嬉しいですね。
――続きましてその流れで、本作に込めた想い、魅力があればお聞かせください。
らむなべ:大切にしているのが「人の二面性」です。粗暴な人、大人しい人、優しそうな人……覗き込んでみたら、表とは違う顔や意思がある。魔術滓(ラビッシュ)を覗き込むカナタのように、読者さんにもこの本を覗いてほしいです。
後できれば文をかっこいいと思っていただけたら嬉しいです。魅力はその二つって言いたいですね(笑)。
――「このラノ」で単行本新作部門3位という結果は、そういった想いや魅力が届いた結果だと思いますか? 著者ご本人の観点から、率直な印象をお聞かせください。
らむなべ:個人的に届いた結果だと思いたいです。文章というシンプルなものだからこそ作者の伝えたいことが届きやすく、読者が受け取りやすいのが小説のいいところだと思うので。
――物語やキャラクターを作る上で、特にこだわったポイント、気を付けたポイントはありますか?
らむなべ:この人物が今までどう生きてきたか、をしっかり作ることだけはこだわっています。過去はその人物の今を作り上げるものなので、前提にして書くと自然と生きた人間になります。
――多くのキャラクターが登場する中で、一番お気に入りのキャラクター、ぜひ読者のみなさんに注目してほしいキャラクターを教えてください。
らむなべ:一番はやはり主人公のカナタですが、二番目は傭兵団の団長ウヴァルですね。主人公カナタに最も影響を与えているキャラですが、彼は権力を持っているわけでも壮大な野望があるわけでも、特別頭がいいわけでもありません。悩んだ末に今を生きているだけの大人です。けれど、彼がカナタに一番影響を与えていて、カナタが一番尊敬する大人なんですよ。
――本作で一番のお気に入りのシーン、ぜひ読者のみなさんに注目してほしいシーンがあれば教えてください。
らむなべ:2巻のクライマックス前です。ノリノリで書きました(笑)。
――最後に(本作の)読者のみなさま、そして「このラノ」で興味を持ってくださった方、メクリメクルの記事をご覧の方へ向けて、メッセージをお願いします。
らむなべ:皆さんここまで読んでくださってありがとうございます。この本を通して、どうか主人公カナタの人生を見守ってやってください。
- ファンタジー
- 異世界
- このラノ
関連書籍
-
魔導具師ダリヤはうつむかない 今日から自由な職人ライフ 1「もう、うつむくのはやめよう」
転生者である魔導具師のダリヤ・ロセッティは、決められた結婚相手からの手酷い婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する。
行きたいところに行き、食べたいものを食べ、何より大好きな“魔導具”を作りたいように作っていたら、なぜだか周囲が楽しいことで満たされていく。
「これも、君が作ったの!?」「この際だから商会、立ち上げない?」
ダリヤの作った便利な魔導具が異世界の人々を幸せにしていくにつれ、作れるものも作りたいものも、どんどん増えていって――。
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリーが今日ここからはじまる!発売日: 2018/10/25MFブックス
-
魔導具師ダリヤはうつむかない 今日から自由な職人ライフ 12他国の大商会とも取引をするなど、縁をさらに繋げていく魔導具師のダリヤ。
彼女は、武具工房長のヨナスが、その身分を理由にスカルファロット次期当主に仕えることへ反発を受けていると知る。それはヨナスの生母と再婚した、イシュラナ国の大商会の長・ユーセフとも関係の浅からぬことであった。
彼はヨナスを案じイシュラナに来てくれるよう望むが、反して他人行儀なヨナスとの関係に、周囲は心配を募らせる。ダリヤも二人を案じつつ、ヨナスがこの地を離れることはないと確信していた。
「グイード様の『右腕』ですから――」
ある日、ダリヤはロセッティ商会を訪れたユーセフの体調に、何か異変が起きていると気づき――!?
魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、運命が交わる第十二弾、開幕!発売日: 2025/03/24MFブックス
-
魔術漁りは選び取る 1傭兵団の戦場漁り、少年カナタは生き延びるために戦場で金目のものを漁る生活を送っていた。唯一の楽しみは戦場に落ちている魔術の残りかす――魔術滓(ラビッシュ)と呼ばれる綺麗な小石を拾う事。それは魔術師が魔術を発動した際に生じた余計な魔力の塊。時間が経てば消えるだけの、言ってしまえば何の役にも立たないゴミ。しかし、過酷な環境下でカナタが美しいと感じられるものは、この魔術滓(ラビッシュ)くらいしかなかった。
ある日、高額な報酬を約束された戦火で、傭兵団は何者かの魔術によって執拗に攻撃を受け続けた。その攻撃は雇い主である貴族の魔術師によるものであり、契約を反故にするための裏切りであった事が次第に判明する。傭兵団が悪意の岐路に立たされた時、カナタが選ぶのは――
覚悟と決意を胸に、少年は成り上がる。発売日: 2025/04/25MFブックス
-
魔術漁りは選び取る 2貴族の養子として引き取られてから二年が経ち、アンドレイス公爵家の側近候補に選ばれたカナタ。公爵家の三人の子供達と交友を深めながら過ごす日々の中、カナタは最終的に誰の側近となるのか試される事となる。
ある日、公爵家が主催するパーティーの開催が決定した。しかし、長子セルドラと次子ロノスティコの間で後継者争いが浮上し、子供達の関係が崩壊しかかった状態のままパーティー当日を迎えてしまう。さらに前夜祭に狩猟大会、そして舞踏会に乗じて公爵家の没落を謀る派閥や王位継承のために動く者達の陰謀が絡み合い、カナタは己の過去と向き合いながら混迷を思わぬ事態へと導いていくのだが――。
命を賭したその選択が、全ての未来を大きく変えていく。発売日: 2025/07/25MFブックス