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これは、放課後に不気味な巨大迷宮となる校舎へと最強ゲーマーが挑む……ラブコメ!?|MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》《鈴木大輔賞》のW受賞作!

MF文庫J
MF文庫J
2025/11/25

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMF文庫Jから11月25日に刊行する『やぁ“登校”に挑めニンゲン ~ゲーマー共は武器を片手に歪んだ校舎を踏破する~』です。みなさんの感想も聞かせてください!


 最強。ああ、なんて甘美な響き。一応、自分もゲームでは最強に憧れたりもしますが。上手なプレイヤーの動画を見ると、自分が満身創痍で倒したボスを、ノーダメージで瞬殺してたりするんですよね……。最強とは、もはや自分とは比べるべくもない、異次元の存在。晴斗や七姫たちも「そちら側」の人間で、そこは素直に尊敬しますね。

 しかし……彼らの言動は、あまりに突飛すぎる!(笑) 好きな異性とお近づきになるためとはいえ、性別の壁を気軽に越えてくるとは。しかも、結局どちらも勘違いしていて、ややこしいことになってしまうという。白乃も含め、高みに至る人間というのは、常人が理解できる存在ではないのでしょうか。恋愛にしても迷宮での戦闘にしても、晴斗たちの言動は予想外で、驚かされるばかりでした。

『やぁ“登校”に挑めニンゲン』口絵より

 驚くと言えば、彩淵学園もそのひとつですね。触れるホログラムに、日によって形が変わる校舎。そして、異世界の情報を反映しているという、謎の迷宮。そんなの、ゲーマーなら絶対に体験してみたいじゃないですか。ダンジョンRPGを方眼紙にマッピングして挑んできた血が騒ぎます!(笑)
 まあ、晴斗たちですら苦戦する程の高難度では、自分じゃ太刀打ちできそうにないですけどね……。晴斗たちの恋愛も迷宮攻略も、先の読めない展開の連続で、最後までワクワクしながら楽しめました。現実では厳しくても、ちょっとくらいは最強の高みにひたってみたい――。
 そんなゲーム好きの方にぜひオススメしたいですね。


文・瀧田伸也


ざっくり言うとこんな作品

1)eスポーツの超名門校・彩淵学園。極めて高度なAIが管理するその校舎は放課後になると、異世界を模した迷宮へと変貌する――!

2)七姫に一目惚れした晴斗と、セイテン(晴斗)に憧れる七姫。交錯するふたりの思いは、アバターを通してなんだか複雑な状況に!?

3)その先に何があるのか、わからないからこそ燃え上がるゲーマー魂。世界の謎を解き明かすため、晴斗たちは迷宮へと「登校」する!


主要キャラ紹介

『やぁ“登校”に挑めニンゲン』羽零晴斗

▼羽零晴斗(はれい・はれと)
彩淵学園の一年生で、世界最強VRゲーマー「セイテン」の正体。一目惚れした七姫の恋愛対象が女性と知り、彼女に近づきたい一心で、レイニという女性アバターを作り出す

『やぁ“登校”に挑めニンゲン』緋菊七姫

▼緋菊七姫(ひぎく・なき)
生徒会の会長を務める三年生。迷宮探索でもリーダー役を担う。憧れのセイテンの正体である晴斗の恋愛対象が男性と勘違いし、アキという男性アバターで彼に近づこうとする

▼黒宮白乃(くろみや・しろの)
生徒会副会長の二年生。意図せず迷宮に入りこんだ晴斗たちを迷宮探索の「生徒会」に招き入れた。男女どちらも好きなタイプで、七姫を応援する一方、自身はレイニにご執心?

  • 読書感想文レビュー
  • ラブコメ
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  • 学園
  • 異世界
  • 仮想世界
  • 新人賞受賞作
  • 瀧田伸也

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    やぁ“登校”に挑めニンゲン ゲーマー共は武器を片手に歪んだ校舎を踏破する
    人を殺せるホログラム――改め「触れるホログラム」。これを自在に生成するAIは、世界を創造するAIと呼べるのではないか。
    彩淵学園の管理を担うAIは、世界を書き換え放課後の学園に巨大な迷宮を生成する。目的は不明だがAIはその頂上へ辿り着く最強の生徒を常に求めており――そうして呼ばれたのが、VRゲームを極めた少年<晴斗>だった。
    攻略が進むにつれ、校舎型迷宮の雰囲気は不気味に変わっていく。だがそれでもAIの指示は変わらない。登れ、校舎の頂きへ――すなわち「“登校“に挑め」と。
    ……なんて、ここまで真面目そうな空気を匂わせたところで衝撃の事実。なんとこのラノベ、ジャンルは驚異のラブコメディ。
    罠和 ノワナ (著者) / らうと (イラスト)
    発売日: 2025/11/25
    MF文庫J
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