SHARE

悪役令嬢が、関西弁糸目(悪役令嬢最推し)の異世界転移者を侍従にして破滅ルートを全力回避!? ちょ~っと変わった乙女ゲームの世界で溺愛ロマンス!

角川ビーンズ文庫
角川ビーンズ文庫
2025/10/01

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回は角川ビーンズ文庫から10月1日に刊行される『見た目幼女な悪役令嬢は、氷の皇太子(時々可愛い)の腕の中。』です。みなさんの感想も聞かせてください!


 大好きな推しのそばにいつもいて、その人の幸せを見守りたい。一度はこんなポジションを夢見たことがあるのではないでしょうか。廃課金者になるほどやり込んだ乙女ゲームの世界に転移して、最推しのキャラ・ユリアーナの侍従となったエンゾは、そんな夢を叶えた羨ましすぎる存在です。聡明なユリアーナは「悪役令嬢」として閉鎖的な祖国では煙たがられ、報われることなく不幸な終わりを迎える運命にあります。そんな推しを自らの手で幸せにしようと決意し、ゲームの知識を生かして破滅ルートから救おうとするエンゾの強い忠誠心、そして推しへの深い想いに心を打たれました。

 一方のユリアーナも、これまで何度も自分のピンチを救ってくれたエンゾに絶大な信頼を寄せ、彼と一緒ならどんな危機でも乗り越えられると信じています。自らの運命を打破しようとする悪役令嬢と、異世界から来た侍従がみせる深い絆と共闘は、男女バディ好きにはたまりませんでした。

 メインヒーローである、氷の皇太子と呼ばれるフォルクハルトからも目が離せません! 一見クールでとっつきにくいかと思いきや、実は魅力にあふれたキャラクターです。賢い女性を受け入れる度量を持ち合わせ、幼女であっても邪険には扱わず、レディとして扱う紳士的な姿にきゅんとさせられます。ときどき見せる子どもっぽい一面や嫉妬も微笑ましく、ユリアーナを幸せにできるのはやっぱりこの人しかない! と納得してしまいました。困難な状況に飛び込んだユリアーナの姿を通じて、読者も頑張ろうと背中を押される作品です。ぜひエンゾと一緒に、二人の微笑ましい恋を見守りましょう。

文: 嵯峨景子

ざっくり言うとこんな作品

1)未来を知った「悪役令嬢」が関西弁糸目(悪役令嬢最推し)異世界転移者の侍従とともに破滅ルートを全力回避! でもこの王国……ちょっとおかしくないですか!?

2)一味も二味も違う乙女ゲームの世界だからこそ、ルート分岐が至るところに大量発生! そのために今回は4歳の姿になって奮闘します!

3)クールな氷の皇太子様……と思っていたのに、幼女の私に対して甘すぎませんか!? 毎回抱き上げて運んでくれるとか、想定外です!


主要キャラ紹介

 見た目幼女な悪役令嬢は、氷の皇太子(時々可愛い)の腕の中。 1

左)ユリアーナ・ロジエ
シュヴラン王国の公爵令嬢。自分が「悪役令嬢」だと知り、破滅を回避しようと奮闘を続ける。魔法で四歳の姿に戻り、王女の身代わりとしてフォルクハルトの婚約者となるが……。

右)フォルクハルト・バルリング
バルリング帝国の皇太子。トップクラスの人気を誇る攻略対象者。シルバーブロンドの髪とアクアマリンの瞳に最強の氷魔法使いであることから、氷の皇太子と呼ばれている。

 見た目幼女な悪役令嬢は、氷の皇太子(時々可愛い)の腕の中。 1

エンゾ
日本からやってきた異世界転移者。本名は遠藤賢造。ゲームをやりこんでおり、賢くて美しいユリアーナが最推し。修行の末、ユリアーナの専属侍従となり日々彼女を支えている。

  • 読書感想文レビュー
  • 溺愛
  • 異世界
  • 嵯峨景子

関連書籍

  • 見た目幼女な悪役令嬢は、氷の皇太子(時々可愛い)の腕の中。
    見た目幼女な悪役令嬢は、氷の皇太子(時々可愛い)の腕の中。
    公爵令嬢ユリアーナは、隣国の"氷の皇太子"フォルクハルトの婚約者となる。
    ――魔法で見た目を若返らせ、"4歳のリアーヌ王女"として。
    異世界から来た侍従・エンゾによると自分は破滅必至の『悪役令嬢』らしいが、このルートは想定外! 
    偽の王女とバレないよう幼女のフリを続けるユリアーナだが。
    「おまえは、何者だ?」
    フォルクハルトにすぐ見破られてしまって!?
    運命を打破する悪役令嬢と氷の皇太子の溺愛ロマンス!
    卯崎瑛珠 (著者) / 桧野ひなこ (イラスト)
    発売日: 2025/10/01
    角川ビーンズ文庫
    試し読みする

みんなにシェアしよう