【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMFブックスから8月25日に刊行される『探索者イリアスは人見知り 最強ぼっち少年は、最恐の仮面で今日もひとりを貫きたい1』です。みなさんの感想も聞かせてください!
次のダンジョンの攻略は仲良し二人組でって言われて、人見知りでずっとソロプレイしてきたイルくん(イリアス)が誰も誘えず困ってる姿にグッときた。大人気の携帯ゲームで遊びたくても、モンスターを交換しようって周りの誰にも言えなかった経験がある人ならこの感じ、分かるよね?
断られるかもしれない。逃げられるかもしれない。それで傷つきたくないって気持ちが思いを口に出させなくしている。イルくんの場合もそんな心境だったのかな。まだ11歳だから知らない人と口をきくのが怖かっただけなのかな。いろいろ想像は浮かぶけど、同じ人見知りってことでイルくんにシンパシーを感じる人も結構な数いるはずだ。

そんな人は、イルくんが友達を作ろうと頑張る姿から何かを学べるだろう。友達を作れないなら奴隷を買えば良いだなんて非常識なことを言ったり、石化した女の子をあっさり元通りにしたりするイルくんは真似をするには難し過ぎる存在だけど、ない勇気を振り絞ろうとする大変さは誰であっても変わらない。人見知りから抜け出したい人は、どうであっても踏み出す気持ちをイルくんの頑張りを見て引っ張りだそう。
イルくん自身については、おどおどとしてあわあわとしているところが可愛いだけに人見知りから抜け出して欲しくないなあと矛盾した思いを抱いてしまう。とはいえ、アリスの正体に関係して色々と騒動に巻き込まれていくのは確実なだけに、その中でイルくんが『竜骸』として圧倒的な力を発揮し敵をねじ伏せていく痛快さを味わいつつ、少しずつでも成長していく姿を「先生」のように親目線で見守りたい。そんな気持ちにさせてくれる作品だ。
文・タニグチリウイチ
ざっくり言うとこんな作品
1)ピュアな十一歳の少年は人見知りが行き過ぎて、誰とも関わりたくないと思うあまり災厄の化身とまで言われ恐れられる探索者「竜骸」となる。
2)そこに現れた石化した少女アリス。石化を解くと、記憶を失くしたちょっぴり世間知らずで笑顔溢れる礼儀正しい少女だった。
3)記憶が戻るまでアリスの面倒を見ることになったイリアスは、四苦八苦しながら人間との関わりを学んでいくことに…?
主要キャラ紹介
▼イリアス・ダアト/竜骸ダアト
11歳。先生のお願いをかなえる為に迷宮に挑む。最近まで森で先生と二人で過ごしていたせいか、自身が強すぎるからか、人との関わりを極度に恐れる。竜骸ダアトとしてあらゆる人々から畏怖される。

▼アリス
13歳。なぜか石化していた少女。記憶喪失のため、記憶が戻るまでイリアスとオウルと一緒に暮らすことに。育ちの良さを感じさせるが時々抜けている。

▼先生
イリアスの育ての親で魔女で遠く離れた森にひとり暮らしている。イリアスやオウルとはお手製の通信専用道具の鏡で連絡を取り合う。

▼オウル
迷宮都市で鍛冶師を営む。イリアスとアリスの居候先。先生とは昔からの知り合いのようで、半年前からイリアスの面倒を見ることになる。

- タニグチリウイチ
- ファンタジー
- 異世界
- 読書感想文レビュー
関連書籍
-
探索者イリアスは人見知り 最強ぼっち少年は、最恐の仮面で今日もひとりを貫きたい 1十一歳の少年イリアスは他人との会話もままならない極度の人見知り。もちろん友達ゼロ、というより友達不要! ある日彼は思いつく。「あえてとんでもなく恐ろしい存在として振る舞うことで、みんなから避けてくれるのでは?」
そうして彼は漆黒の竜鎧を纏い、迷宮都市で探索者デビュー! 口数が少なく一切が謎に包まれた彼は、気がつけば災厄の化身とまで言われ、いつしか人々は畏怖を込めて『竜骸』と呼ぶように……。
そんなイリアスの迷宮攻略はぼっちでも順調! かと思いきや、次なる階層へ進むには「仲良し二人組」が条件だった!
困り果てるイリアスの前に現れたのは、石像として封印されていた少女アリス。世間知らずでちょっぴりズレた彼女の記憶が戻るまで、イリアスはアリスの面倒を見ることになってしまい――?
これは不器用で人見知りな少年が送る、心温まるギャップファンタジー。発売日: 2025/08/25MFブックス