【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はファンタジア文庫から8月20日に刊行された『美少女勇者たちを命がけで守ったら、過保護すぎるハーレムができてしまった。』です。みなさんの感想も聞かせてください!
交通事故からの異世界召喚。異世界ものの物語としては、もはや定番の流れのひとつですが……正直、ものすごく痛そうですよね(笑)。しかも、シュウジは女の子をかばっての不幸な事故。自分も含め、多くの場合はおそらく、そう簡単にはできない勇敢な判断ではないでしょうか。
命の危機に直面した時、自身の安全を最優先にするのは、なんら恥ずべき行為ではないはず。そんな場面でも他者を救おうとする彼の自己犠牲の精神には、尊敬するしかありません。まして、異世界召喚されても、その精神を貫こうとは――!
本作はそんな王道主人公の献身ムーブを極めた物語、という意味でエッジの効いた仕上がりになっていたのが個人的にとても面白かったです。
自己犠牲を厭わずにガンガン女の子たちを守っていくうちに、好感度が天元突破してしまう流れはやっぱりハーレムのお約束だよな、と思いつつも、コミカルさを加えながら一点突破で突き抜けていったところが実に好みでした。
勇者に選ばれるほどの強さを誇る王女たちも、完璧ではないわけで。試練でトラウマをえぐられる彼女たちを守るのは……そう、シュウジの役目です。天涯孤独で、他人と深く関わろうとしてこなかったという彼が、こうも自然に彼女たちを救おうと動けるのは、実はそれだけ、人とのつながりを求めていた、ということなのでしょう。とにかく危険を顧みず、あらゆる危険や試練から身を挺してまで勝ち取ったのは、勇者たちとのつながりでした。
そう、その結果が、勇者たちの見事なまでのデレっぷり! え、そ、そんなに……!? と思うくらいに極まったハーレム展開が待っています。えぇ、そりゃ命を懸けたわけですし、これくらいのご褒美はあって当然でしょう。望むことを何でもしてあげると、勇者たちにお色気たっぷりに迫られる展開も、羨ましさで爆発しそうですが、勇気ある献身への正当な報酬。け、決して、ひがんでいるわけでは……!

ともかく、それぞれ愛らしい勇者もとい王女たちと、まさに彼女たちの導き手たるシュウジの活躍が痛快で、ラストまで一気に読める気持ちのいい一作でした。
あー全然関係ないけど、この作品を読んだら急に女の子のために命懸けたくなってきたなぁ!?
文:瀧田伸也
ざっくり言うとこんな作品
1)ある日のバイトの帰り道。猛スピードで突っこんでくる車から、修二は身を挺して知り合いの少女を守った。しかしその結果、彼は車に激突され、意識を失ってしまう……。
2)シュウジが目を覚ますと、そこには三人の王女たち。彼は、彼女たち三人の勇者に選ばれた王女たちとともに【魔界の門】へ向かい世界を救う、導き手として異世界召喚されたのだった!
3)それぞれの王女たちに待ち受ける勇者の試練。導き手であるシュウジとふたりきりで厳しい試練を乗り越え、本契約を果たすと……なぜか、王女たちはそれぞれシュウジに対して超絶デレまくりで――!?
主要キャラ紹介
真島修二(シュウジ)
幼い頃に事故で両親を亡くした、天涯孤独の高校一年生。コンビニでバイトしているが、コミュニケーションは苦手で、これまでは誰かと深く関わることを避けるようにしていた。

レティシア
三人の勇者のリーダーを務める、エルフ族の第一王女。氷の矢などの多様な精霊魔法の使い手。勇者としての意識が高く、王女たちが出会った当初は、しきりたがりだったらしい。

リアンナ
強大な力を持つ竜人族の中でも、随一の強さを誇る王女。身体能力を強化する、怪力魔法が得意。食べることが好きで、自身の力加減でも握手やハグができる相手を求めている。

フェリス
身体の一部を機械化している、サイボーグ族の第一王女。パーティのヒーラーとして、優れた回復魔法を操る。言動はいつも得意げだが、その割には抜けているところが多め。

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