鬼狩り神社の守り姫

発売日 : 2023/05/15
「いらない子」といわれた私に居場所をくれたのは、鬼狩りの一族でした。
高校生の透子は唯一の味方だった祖母を亡くした。伯母に虐げられ絶望する透子の前に、失踪した母の親族が現れる。「鬼狩り」を生業とする神坂家は透子自身が嫌ってきた「力」を歓迎するという。初めて自分を認められた透子は神坂の神社で暮らすことを決める。
 待っていたのは、同い年の少年・千尋や有能な術者・千瑛との共同生活。透子は神坂に生まれながら能力がない千尋の苦悩に触れ、正反対の二人は心を通わせていく。居場所をもらったように感じ始めた透子だが、頻発する行方不明事件をその力で探れと命じられ――。

===キャラクター紹介===

芦屋透子
 高校2年生。「不思議なことばかり言う子」と伯母からは辛く当たられてきた。
 唯一自分を守ってくれた祖母を喪い絶望していたところに、神坂家の人間が迎えにやってくる。

神坂千尋
 高校2年生。一族に生まれながら能力が発現しなかったために思い悩んできた。
 屈折した背景をもつが明るく素直な性格で、困っている人は放っておけない。学校でも人気がある。

だいふく
 透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。
 人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 770円(本体700円+税)
  • ISBN: 9784040748726

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みんなのレビュー

  • よっち
    2023/05/12
    唯一の味方だった祖母を亡くして伯母に虐げられ、絶望する高校生の芦屋透子の前に現れる失踪した母の親族。初めて自分を認められた透子が「鬼狩り」を生業とする神坂の神社で暮らすことを決める物語。神社で待っていた同い年の少年・千尋や有能な術者・千瑛との共同生活。神坂に生まれながら能力がない千尋の苦悩に触れ、少しずつ心を通わせていく透子。二人で協力しながら調査を始めた行方不明事件の調査は意外な結末を迎えましたけど、仲良くなった白石兄妹のキャラが楽しくて、透子と千尋が作った猫又の姿をした式神だいふくも可愛かったですね。
  • よっしー
    2025/07/16
    図書館で見かけ、手に取りました。勝手にシンデレラストーリーかと思い込んでいたので、良い方向に期待を裏切られました(笑 透子と千尋を見ていると、力があるのが良い事なのか悪い事なのか分からなくなりました。そんな2人のやり取りにほっこりしつつ、幸せに生きて欲しいと願いますが、どうもそう簡単には物事は進まなさそうな感じです。続編も楽しみです。
  • ころころ
    2024/02/27
    ネタバレあり
    再読。二巻の帯の煽りを見て気持ちは逸ったもののきっと色々忘れてそうと再読。透子母のこと、千尋の家庭事情、だいふくのことなど自分でもビックリするくらいの忘れっぷり。再読して正解だった。復習完了したのでいざ二巻へ。
  • ころころ
    2023/06/04
    ネタバレあり
    五歳の時、母が行方不明になり、その後父も死亡、祖母に引き取られたヒロイン。その祖母が亡くなり幽霊が見える彼女を忌み嫌う伯母は高校生の彼女に住み込みの仕事を強要してくる。唯一の味方の従姉の勧めで母方の親戚の家で暮らすことに。母方の血筋は「鬼狩り」を生業としていて…。面白かった!初めに出てくる伯母と従兄は最悪だけど、以降出てくる人達殆どが好感度が高いので気持ち良く読めた。同じ親の元で育ったとは思えないくらい従姉さんが良い人で、預けた後もヒロインのことをずっと気にかけてくれてたことにほっこり。
  • はなりん
    2024/04/13
    妖を視ることで虐げられてきた透子。唯一の庇護者の祖母が亡くなり、行方不明の母方の親戚の神社に居候することに。母方の家は陰陽道に長けた家で透子の力を求めていた。迎えにきた千瑛や同級生の千尋や猫の小町、式神のだいふくと暮らしていく中で、居場所を見つけ、鬼が起こす事件に関わっていく。力がないと思われている千尋も何か秘めてそうだし、今後の透子との関係が楽しみ。