まさかな

発売日 : 1992/01/01
小林めぐみが斬新な感覚で描く、未来派ファンタスティック長編。
謎の海面上昇により都市のほとんどが水没してしまった時代。それでも人々はたくましく生きていた…。“さかな!”―少女は言った。海洋物理学講座の〈使いっぱ〉リチャード・クレイ(通称ディック)は愕然とした。彼ら海洋物理学講座の面々は、秘密裡に飼っていた金魚(体長2メートル)の処置に困り、今朝、海に捨ててきたばかりだったのだ。なぜこの娘はそれを。凡人ディックは知るよしもなかった。この奇妙な能力を持つ少女沢田郁生との出会いが、巫女姫殺人事件、そして巨大魚にまつわる不思議な物語に巻き込まれていく、運命の一瞬であることを…。『ねこたま』でファンタジア大賞選考委員を驚愕させた小林めぐみが斬新な感覚で描く、未来派ファンタスティック長編。
  • レーベル: ファンタジア文庫
  • 定価: 534円(本体485円+税)
  • ISBN: 9784829124260
  • 判型: A6/文庫

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みんなのレビュー

  • 123456789wanko
    2013/05/15
    やはり何度読んでも素晴らしい。小林めぐみの初期の傑作にして、代表作。ジュブナイル小説のお手本のような展開に、鯤と鳳という中国の伝説を取り込みさらにSFテイストで仕上げた、本当に物理学科の学生さん?と聞きたくなる展開は作者独特のもの。まさか"さかな"をメインに据えるとは。"萌え"でも"燃え"でもない、富士見ファンタジア文庫黎明期の良心的作品。手に入りにくいですが、ぜひ読んでほしい一冊です。
  • sakko/さよ
    2015/11/19
    読んでみたいなーと思っていたけど、古本屋で探してもなかなか見つからなかったので読めて良かった。そんなまさかなーという真相でしたが、実は伏線もきちんと回収されており、整合性あるお話。郁生ちゃんの元気さが読んでて楽しかった。教授のキャラも面白い。もう一人の紅生がこれからどうなるのかちょっと気になる。懐かしい時代の富士見ファンタジアらしい作品堪能出来ました!
  • ぎゃぐれー
    2015/01/06
    ボーイ・ミーツ・ガールでありながら、不思議なファンタジーであり、またSFでもある作品。ふわふわした感じながらしっかり見せ場を作り、納得いくラストになっている。氏の「地球保護区」「回帰祭」が好きだったので手に取ってみたが、まさか「回帰祭」のタイトルの元になっている作品だったとは。
  • 123456789wanko
    2011/09/30
    当時、女子大生作家としてデビューしての二作目。もう20年前!いいSFであり、ファンタジー。ラノベレーベルだからと読まないのは勿体ない。
  • megyumi
    2014/08/04
    「ねこたま」と共に電子書籍化記念再読。ファンタジックな海洋SF。海面上昇の原因が、人間が飼い切れなくて捨てた巨大魚の重量のせい、というトンデモ設定が面白い。主人公は物理科の大学生というこれもなかなかの変わり種/作中に登場する用語「回帰祭」は、作者曰く本作から15年以上経ってハヤカワで上梓した同名作品とは関係ないらしい。と言いつつ、一方は地球外生命体が宇宙へ回帰すること、もう一方は宇宙に植民した人類が地球へ回帰することだったり、きれいに対となってたり。→