【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回は8月12日に刊行された『BL漫画の転生モブですが、悪役王子に執着されていたようです』(著:魚谷先生/イラスト:榊空也先生)です。みなさんの感想も聞かせてください!
俺様傲慢キャラはそれほどツボらない私ですが、本作の悪役王子・ルーファスはめちゃくちゃ好みで心の底から応援しながら読んでいました。
ルーファスは過去のとある想いを無自覚に抱えながら、クリスにアプローチをしていくのですが、ジェレミー視点だけでなく、ルーファス側の視点も描かれることで、ある勘違いがほどけていく様や心の揺れをじっくり楽しむことができるのがツボでした。登場当初は嫌なやつにしか思えなかったルーファスが、どんどん可愛らしい一面を見せていくのがたまりません。拗らせ系かつ激重感情を抱えたキャラ好きにルーファスはおすすめです!
ルーファスが無能者の烙印を押されているのは、ひとえに魔法が使えないから。ジェレミーの前世の記憶とルーファス自身の努力が合わさって、出来損ないの評判を覆していく様にはわくわくさせられました。かつては親友だった幼馴染の二人が、さまざまな事件を経て関係性を取り戻し、ルーファスに悪意を向けている人々に復讐する見事な逆転劇が爽快です。幼少期にルーファスに救われたジェレミーが、今度は自分が彼を助けたいと動くことで切り拓かれる新しい未来と希望に胸が熱くなりました。
タイトルに「BL」とありますが、物語の焦点は男性同士の絆や尊い関係性にあるので、普段はBL を読まない人でも読みやすく楽しめる内容です。タイトルで食わず嫌いをせずに、多くの人に読んでほしいなと思いました。
文:嵯峨景子
ざっくり言うとこんな作品
・この男’sの絆が尊い!異世界小説コンテスト優秀賞受賞作! 彼らの絆にキュン!
・悪役王子の心の変化、想いが徐々に解き明かされていく姿にドキドキ!
・原作BL漫画で描かれていなかった、”無能者”である悪役王子の真実が解き明かされる姿も見どころ!
主要キャラ紹介
ジェレミー・ランドルフ(16歳)
男爵家の次男。ルーファス王子の取り巻き。元々は弱気な性格で従順だったが、前世を思い出し運命を変えようと奮闘する。
ルーファス・ゼイン・サドキエル(17歳)
第二王子。魔力を持たないため”無能者”と呼ばれ、虐げられてきた。同じような境遇のジェレミーと幼い頃出会い、仲良くなる。
クリス・シャフト(15歳)
BL漫画の主人公。争い事が苦手な心優しい少年。シャフト子爵に養子として引き取られる。
ラインハルト・ボーディガン(17歳)
武の名門、ボーディガン伯爵家の三男。クリスを愛するあまり、クリスに関すること限定で気が短くなる。

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