【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMF文庫Jから7月25日に刊行される『さよならプリンセス』です。みなさんの感想も聞かせてください!
「死ぬまでにやりたいこと」そう聞かれてどんなことを思いつくだろう? 今の自分の状況を変えるような望みがどれだけ思いつくだろう? 物語の登場人物はいつだって現実の自分では思いつかないような場所へたどりついてみせる。そしてこの物語の主人公・真白だってそうだ。
このままでは死んでしまう! やりたいことをやるんだ! そうやって思いついたのが、バンドを組むとかイケメンの恋人をつくるとか、普通の高校生としてはなかなか高難易度の願い事だ。友達もいないしコミュ障だし、ママの作ったしがらみの中で生きてきた身としては相当の難易度。しかし軽音部への一歩が意外にもすんなりと進むと、物語はどんどん加速していく。

ゴスロリファッションへの挑戦、生楽器でのボーカル、どちらも実際に経験したことがあるからわかる。最初の一歩はどこにいけばいいのかわからないが、入ってしまえばすっぽりと落ちる。人との出会いがさらに世界を広げていくさまは、まさに僕が経験したことを思いださせてくれた。
ボカロ曲をベースにしているからか、この作品では多くのアーティスト名が登場する。小説に登場する知らないアーティストの曲を聞くのも面白くておすすめだ。この世とさよならする前に、いつもと違う音楽を聞いてみるのもちょっとした冒険として、真白ほどの大決心ほどでなくても少し変わった世界を見る方法として、背中を押してくれる。
文・仲村友巳
ざっくり言うとこんな作品
1)「自分らしく」生きるために奮闘する女の子の物語
2)原曲は可愛い、勿論イラストも可愛い
3)個性的で魅力的、でも同じ悩みをもつもの同士の出会い
主要キャラ紹介
▼平川真白(ひらかわ・ましろ)
ママの望む「プリンセス」になりつづけた人生から一転、あと一年の命をかけてできないと諦めていたことに挑戦! コミュ障から脱却して違う自分になってみせる!

▼愛川姫菜(あいかわ・ひめな)
真白の目の前に現れた完璧で理想的なゴスロリ女子。互いの境遇に共感し地雷系ファッションをプレゼントしてくれる。しかしその服には大切にしていた友達との思い出があり……?

- 仲村友巳
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関連書籍
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さよならプリンセス私、平川真白。超厳しい教育ママの言うとおりに生きてきたけど、ママが死んじゃって実は少し安心してしまった高校1年生。
ある日家でまったりしていたら、急に私と瓜二つの存在が現れた!
「あなたは1年後『さよならプリンセス病』にかかりむごたらしく死にます」
……いや何言ってるの有り得ないでしょと思ってたけど、他人にとって理想の人間を演じ続けたら罹る病気らしい。ヤバ、私そのものじゃん!治す方法はただ1つ。「やりたいことを全力でやる」事らしい。
バンドを組む、地雷系の服を着る、友達いっぱい作る、恋人に溺愛される──。
今までの古い私に「さよなら」して、新しい可愛い私になってやる!発売日: 2025/07/25MF文庫J