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大人気「神様の御用人」の新シリーズ開始! 神様オタクの高校生がユニークな神様たちのお手伝いをしていくファンタジー!!

メディアワークス文庫
メディアワークス文庫
2025/07/25

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はメディアワークス文庫から7月25日に刊行される『神様の御用人 見習い』です。みなさんの感想も聞かせてください!


 一年ほど前に引っ越しをしてから、神社がぐっと身近な存在になりました。毎日のように通りすがる神社は、信仰の場でありながら地域社会とも深く結びつき、四季折々の行事を通じて神々への祈りが捧げられています。こうした環境に身を置いていると、生活にまつわるあらゆるものに神が宿るとする神道の考えがすっと受け止められるようになりました。一神教のような唯一絶対神がいない分、日本の八百万の神はバラエティに富んで個性的です。本作中には養蚕の神や漬物の神など、「こんな神様もいるのか!」と唸ってしまうようなユニークな姿が描かれ、驚くと同時に日本文化の奥深さに好奇心をくすぐられます。

 個人的に一番心を惹かれたのが、インドから渡ってきた養蚕の神様・金色姫命のエピソードです。人間として幸薄い生涯を経たのち、神になってからもずっと孤独だった金色姫命がやがて知ることになる真実は、涙なしには読めません。神との絆を描く本作の魅力がぎゅっと詰まった、一押しの名エピソードでした。

 自分に自信が持てず、たびたび空回りする桜士朗の姿が愛おしく、伸びしろしかない若者のまぶしさにも心を洗われました。神様を手助けするという依頼を通じて、桜士朗は自分自身の問題にも向き合うことになります。拗らせまくった主人公が、壁を乗り越えようと悩みもがく姿を真正面から描いた成長譚としても共感間違いなしの一作です。幅広い年代の心に響く作品ですが、とりわけ桜士朗と同年代の高校生にもぜひ手に取ってほしいなと思うのです。

文:嵯峨景子

ざっくり言うとこんな作品

1)新キャラクター、桜士朗&青藍が魅力的! 神様オタクの高校生と彼を見守り助ける白狼のコンビが大活躍するファンタジー。

2)個性的な神様たちとの交流と桜士朗の成長を描く。御用人見習いの少年が神様の願いを叶えようと悩み奮闘する姿を応援したくなる!

3)『神様の御用人』シリーズから良彦&黄金、大国主神らが登場。前作からの読者も本作で初めてシリーズにふれる人も楽しめる間口の広さが特徴。(表紙にも実は小さく隠れている...かも?)


主要キャラ紹介

桐堂院桜士朗(とうどういんおうしろう)
17歳の高校二年生。天眼の持ち主で、神様オタク。御用人になりたいと願いつつも、家族以外の人間と上手く関われず、友達がいない。
桐堂神社の宮司を代々務め、御用人も輩出してきた桐堂院家の次男。


青藍(せいらん)
毛量多めのお気楽な白狼。三峰の眷属神だが、有休中に幼い桜士朗と出会って以来、家庭狼生活を満喫中。
現在は桜士朗の保護者枠で、趣味はドッグフードの食べ比べ。


桐堂院桃寿朗(とうどういんとうじゅろう)
19歳。桐堂院家の長男。弟の桜士朗とは違い、神様を見ることができないが、当の本人はそれをまったく気にしていない。
めんつゆと麦茶を間違えて飲む天然マイペースおっとりボーイ。

大国主神(おおくにぬしのかみ)
出雲に鎮まる国造りの神。桐堂神社の相殿に祀られており、幼い桜士朗に神様オタクの英才教育を施した張本神(ちょうほんにん)。
御用人になれず焦る桜士朗に、『御用人見習い』の役目と『手習書』を授ける。

  • 嵯峨景子
  • 読書感想文レビュー

関連書籍

  • 神様の御用人 見習い
    神様の御用人 見習い
     神様たちの御用を聞いて回る人間――御用人。その御用人を代々輩出する神社に生まれた桜士朗は、幼いころから自分も御用人になりたいと望んでいたが、未だに任命されず焦燥感を抱いていた。
     そして迎えた17歳の誕生日。直談判を受けた大国主神は、『御用人見習い』として神様のお手伝いをするという提案をするが……猫捜し? 改名したい!? 漬物の神って!?!?
     神様オタクの桜士朗と、保護者枠の白狼・青藍。新たな御用人(※見習い)コンビが西へ東へ駆け回る!

    【登場人物】
    ・桜士朗(おうしろう)
    生まれつき天眼の持ち主であり、大国主神から英才教育を施された神様オタク。桐堂神社の次男。
    ・青藍(せいらん)
    毛量多めのお気楽な白狼。三峰の眷属神だが、有休中に幼い桜士朗と出会って以来、家庭狼生活を満喫中。
    浅葉なつ (著者)
    発売日: 2025/07/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする

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